こんにちは!Benchmark Emailのカスタマーサクセス担当のYurikoです。
Benchmark Emailでは月に2回ニュースレターを配信しており、その担当をしています。

「メールマーケターYurikoの挑戦」はニュースレターの開封率やクリック率を上げるために行っている検証と結果を紹介するシリーズで、様々な角度での検証結果をお届けしています。

前回の記事はこちら:
メールマーケターYurikoの挑戦「ボタンデザインを変えるとクリック率は上がる?」編

今回は、「件名に【】があるかどうかで開封率は変わるのか」という検証です。

件名に【】を入れてみた

受信箱を確認する際、目立った記号が入った件名を思わず読んでしまうことはありませんか?

具体的には、【】や<>、[]などの括弧や、※や〜などの記号を使用した件名です。

最近ではこういった括弧や記号が件名でよく使われていますが、使用した方が開封率は上がるのでしょうか?

今回は、件名に【】を入れることで開封率に影響があるのかについて検証を行いました。

検証と結果(1回目)

今回はBenchmark EmailのABテスト機能を活用して、計2回の検証を行いました。

さっそく1回目の検証の詳細と結果をご紹介していきます。
1回目のテストでは、以下2つの件名でテストをしました。

テストグループA:
ユーザー様からのご質問ランキングTOP7!メールデザイン、開封率、クリック率など
テストグループB:
【ユーザー様からのご質問ランキングTOP7】メールデザイン、開封率、クリック率など

件名の文章は全く同じにして、Aは文章を区切るために代わりに!を使用し、Bで【】を使用しています。

実際にメールを受信すると、それぞれこのように表示されます。
※Gmailの受信画面です(画像クリックで拡大)

A件名

B件名

上記2つの件名でテストを行った結果、開封率はそれぞれこのようになりました。

テストグループA 【】なし・・・32.6%
テストグループB 【】あり・・・32.1%

※ニュースレター配信から1週間経過後の数値です。

✅1回目検証結果:ほとんど変わらない

開封率の差は0.5%程度で、やや【】なしの方が優勢でした。しかし、0.5%の差は誤差と言える範囲だったため、2回目の結果を見て判断することにしました。

 

検証と結果(2回目)

続いて2回目の検証です。

2回目のテストでは、以下2つの件名でテストを行いました。

テストグループA:
メールアンケートの回答率が上がる!13のポイントをご紹介
テストグループB:
【メールアンケートの回答率が上がる!】13のポイントをご紹介

今回もテストグループAは【】なし、テストグループBは【】ありの件名です。

そして、2回目の結果がこちらです。

テストグループA 【】なし・・・35.3%
テストグループB 【】あり・・・35.4%

※ニュースレター配信から1週間経過後の数値です。

✅2回目検証結果:ほとんど変わらない

2回目も開封率の差は0.1%と誤差程度で、ほとんど変わりませんでした。
【】が入っていても入っていなくても、開封率にはほとんど影響がないことが分かります。

 

まとめ

今回の検証から考察できる点はこちらです。

  • 件名に【】を用いても、開封率に影響はない
  • 【】は既に一般的な記号になっているため、他のメールとの差別化は難しいかもしれない

※上記はあくまでも今回の検証によって推測されることであり、全てのメルマガに当てはまるものではありません。

尚、Benchmark Emailのニュースレターでは【】によって開封率が変わることはありませんでしたが、メルマガの種類によっては効果を高める可能性もあります。
また、【】を用いることで以下のようなメリットもあるかと思います。

  • 【】で文章を区切ることで、件名にメリハリがつき読みやすくなる
  • 毎回件名の同じ場所に【】を用いることで、メルマガに統一感を持たせている

皆さまのメルマガではどういった件名だと開封率が高くなるのか、ぜひABテストを利用して検証していただけたら幸いです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

次回も同じく「開封率」の改善検証をお届けします。今回の【】のテストと同時進行で行っていた件名のテストなのですが、さらに一歩踏み込んだ検証となります。次回もお楽しみに!

(シリーズ記事)

著者情報:

by 山本 百合子