Tag Archives: 到達率
エラー率を減らしてメルマガの到達率を上げる方法
本記事はBenchmark本社のブログ記事 “How to Reduce Email Bounce Rate and Improve Deliverability” を翻訳・編集したものです。 せっかく工夫を凝らしてメールを作成して配信しても、エラーのせいで購読者に届かないのでは努力が無駄になってしまいます。 メールマーケティングにはつきものと言っても過言ではないエラー。既に使用されていないメールアドレスだったり、受信側のメールサーバーがメンテナンス中など、理由は様々です。 エラー率は高ければ高いほど到達率へ悪影響がでます。ある調査ではエラー率は2%程度に抑えることが理想という結果がでています。2%というと100件の宛先のうち2件ですが、この程度のエラー率であれば通常範囲です。エラー率が5%を超える場合は対策を検討しましょう。 ただし心配は不要!本記事ではメールのエラーについて詳細をご紹介するとともに、エラー率を減少させメールを届ける方法をご案内します。 エラー率って何? エラー率は送信した総件数から、迷惑メールフォルダを含む受信箱に届かなかった件数の比率を計算したものです。受信サーバー自体から受信を拒否されたものになります。 「ソフトエラー」の場合、送信サーバーはメールを到達させるためその後も複数回送信を試みます。一方「ハードエラー」の場合、不到達の理由が永続的なためメールが届くことはありません。 どのタイプのエラーであっても、エラー率に影響は出ます。1,000件の宛先にメール配信を行ったうち100件がエラーとなれば、エラー率は10%の計算となります。 ハードエラー...
March 13, 2024
機能アップデート:スマート送信機能が追加されました!
こんにちは、Benchmark Emailカスタマーサクセスチームです。当記事ではBenchmark Emailに新たに追加された最新機能をご紹介します。 今回のアップデートでは、メール到達率およびエンゲージメント率の向上を目的としたスマート送信機能が追加されました。 スマート送信機能とは? 今回実装された「スマート送信機能」は、過去の配信データからアクションが起こる可能性が非常に低いメールアドレスへの送信を自動的に減らすことで、送信元ドメインの評価を高めメール配信全体の成果の向上を実現させるための機能です。 スマート送信が重要な理由 昨今のメールマーケティングでは、メールの送信元企業(送信元ドメイン)に対する、メールプロバイダ(GmailやYahoo!メールなど)からの評価がその成果を大きく左右します。 読者が利用するメールプロバイダからの評価が高ければ受信BOXへの到達率が向上し読者にメールを読んでもらいやすくなりますし、評価が低ければ迷惑メールボックスに入ってしまうなど読者に見てもらえなくなってしまいます。 この「評価」にはメールプロバイダによって様々な基準がありますが、大きな要素の1つとして、「送信したメールに対する読者のアクション」があります。 例えば、そもそも存在しないメールアドレスにメールを送った場合は配信エラーとなり、このエラーの率が高いとメール送信元ドメインの評価が下がることになります。また、メールが届いたとしても開封をしない読者が多い場合にも送信元ドメインの評価は下がってしまいます。 そのため、存在しないメールアドレスや、アクションを起こす可能性の非常に低いメールアドレスへの配信は避けなければなりません。低エンゲージメントのアドレスを除外する作業を毎回手動で行うことは大変手間がかかりますが、スマート送信機能によって自動で行うことが可能となりました。 到達率を高め、メールマーケティングの成果向上を 繰り返しとなりますが、メルマガの到達率を高め、読者にメールを見てもらいやすくするためには、エラーアドレス及び低エンゲージメントのアドレスへの配信を避ける必要があります。 元々、Benchmark Emailではエラーアドレスを検知して無効アドレスリストへの振り分けを行う機能が実装されており、存在しないメールアドレスの除外は自動化できていました。 それに加え、今回スマート送信機能が実装されたことで、さらなる送信元ドメインの評価と到達率の向上が実現します。 スマート送信機能についての詳細は、以下のFAQページをご覧ください。 FAQ:スマート送信機能とはなんですか? 今後もBenchmark...
June 21, 2022
スパムトラップとは?仕組みと対策を知って、メールの到達率を維持しよう
こんにちは!Benchmark Emailカスタマーサクセス担当の林です。 ユーザー様からいただく様々なお問い合わせやご相談を拝見し、FAQページなどの資料アップデートやサービス改善に日々努めております。 今回は、メールの到達率に大きな影響を与えるスパムトラップの概要と、その対策についてご紹介致します。 スパムトラップとは? スパムトラップとは、インターネットサービスプロバイダ(ISP)やメールサービスプロバイダ(ESP)、スパムメール撲滅のための団体(Spamhaus、SpamCopなど)が迷惑メール配信者を特定するために用意しているメールアドレスのことです。 スパムトラップへ配信を続けてしまうと、配信元として使用されているドメインの評価が下がり、メール到達率が低下してしまう恐れがあります。さらには、ブラックリスト(スパムやなりすましメールを配信している送信者のIPアドレスリスト)に登録され、配信したメールのほとんどが届かなくなってしまう危険性もあります。 関連記事:メールが届かない?ブラックリストを確認する方法と対処法 スパムトラップの種類 スパムトラップは、大きく分けて3種類あります。 1. プリスティントラップ プリスティントラップとは、迷惑メール配信者を特定することのみを目的として作成されたメールアドレスのことです。このアドレスからメール配信のオプトイン(同意)を得ることはできません。プリスティントラップにメールを送るということは、コンタクトリストを購入した、あるいはインターネット上で無作為に収集し、オプトインを得ないままメールを送りつけていることになります。プリスティントラップにメールを配信した場合、他のスパムトラップへの配信に比べて到達率により大きな悪影響を及ぼします。 2. リサイクルトラップ リサイクルトラップは、かつてアクティブなアドレスであったものの、その後放棄され使われていないメールアドレスです。一定期間(通常1年以上)使用されないと、ISPによってアドレスがリサイクルトラップに変換されます。「リサイクルトラップにメールを送る=迷惑メールを送っている」とはなりませんが、リストの管理を怠っている(古いアドレスや未開封が続くアドレスの整理ができていない)ことを意味し、配信を続けることでドメイン評価の低下を招きます。 3. タイプミストラップ タイプミストラップは、タイプミスのあるドメイン(例:「gmai.com」、「gmali.com」など)をスパムトラップとして設定したメールアドレスです。これも、メールアドレスの収集方法に問題のあるメール送信者を特定するためのトラップです。 スパムトラップに引っかからないようにするための3つのポイント...
May 16, 2022
サポート担当へのご質問ランキングTOP7とご回答まとめ
こんにちは!Benchmark Emailカスタマーサクセス担当の林です。 ユーザー様からいただく様々なお問い合わせやご相談を拝見し、FAQページなどの資料アップデートやサービス改善に日々努めております。 今回は、Benchmark Emailユーザー様からいただくご相談の中から、他のユーザー様にもお役立ていただけそうな内容を一部ピックアップし、サポートからのご回答と共にランキング形式でご紹介します。 第7位「スマホで見た時に、メール内の画像を横並びのままにできますか?」 可能です。 Benchmark Emailで作成したメールはすべてレスポンシブ対応となっているため、デフォルトですと受信側の端末に合わせてレイアウトが自動的に調整されます。画像を複数枚横並びに設置した場合、PCではなくスマホでメールを見た時は縦並びで表示がされます。 PCで見た場合 スマホで見た場合 しかし、あえて横並びのまま固定することもできます(ただし、画像が2枚の場合のみです)。 横並びでの固定方法は、以下をご覧ください。 関連FAQページ:モバイル版で画像を横並びにする方法 第6位 「◯◯とBenchmark Emailの連携は可能ですか?」 ユーザー様がご希望される連携の内容は様々ですが、中でも多いのは、「利用中のCRMシステムや自社データベースから、顧客リストをBenchmark Emailアカウントに自動連携したい」というものです。...
January 6, 2022
米国Kickbox社が語る(2)送ったメールを受信ボックスに届けるためには?
前回に引き続き、メール到達率に関するKickbox社との共催セミナーのレポート第二回をお届けします。(前回のレポート「到達率とは何か?」はこちら) KickBox:メールアドレスの有効性診断サービスや、メールの到達率モニタリングサービスを提供する米国企業 セミナー登壇者: Lauren Meyer氏 Kickbox社 Vice President セミナーアジェンダ 1.到達率とは何か?(第一回) 2.受信者のエンゲージメントがメールの振り分けにどう影響するか?(今回の記事) 受信者のエンゲージメントがメールの振り分けにどう影響するか? 業界のカンファレンスなどに行くと、GmailやHotmail, Yahoo!Mailなどたくさんのメールサービス提供企業の方々とお会いしますが、皆さんが口を揃えて言っていることがあります。それは、彼らの最大の目的が、メールサービス利用者(メール読者)に、スパムメール、ジャンクメール、フィッシングやマルウェアなどの脅威を排除した、本当に必要で価値のあるメールだけを利用者の受信ボックスに届けること、そのための安全な環境や判断基準を整えることだということです。 もちろん、メールサービスの提供企業によって、メールの振り分けの判断基準は様々です。一般的にはメールサービス各社それぞれに数十もの基準を持っていて、主にエラー率の高さや苦情件数などを元にスパムフォルダーへの振り分けをしていますが、Gmailに至っては数百もの基準を元に受信ボックスへ振り分けるメールを判断しており、特にユーザーのエンゲージメント(開封やクリックなどメールへの反応)をとても重視しています。 これらの判断基準は非公開のものですので各社の詳細を知ることはできませんが、主な要素は次のように分類することができます。 Gmailに限らず、メールを受信ボックスへ振り分ける基準のトレンドは、メールへのエンゲージメント、つまりメールを受け取った読者がそのメールに対してどのような反応をしているかを重視する方向にあります。どの様な反応が、どの様に評価されているのかを見ていきましょう。 Positive Engagement:好ましい評価につながる反応 -Opening...
October 12, 2020
米国Kickbox社が語る(1)メール到達率を守るための基本の仕組みと最新動向
2020年8月末に、日本のユーザー様にも「リスト照合」のサービス提供で連携しているKickbox社とBenchmark Internet Groupで、メールの到達率に関する共催セミナーを行いました。 KickBox:メールアドレスの有効性診断サービスや、メールの到達率モニタリングサービスを提供する米国企業 セミナー登壇者: Lauren Meyer氏 Kickbox社 Vice President 日本のマーケティングブログでは、今回のセミナーでMeyer氏がお話したことと、そのポイントをまとめたセミナーレポートを全2回に渡ってお届けします。 本日のセミナーアジェンダ メールマーケティングは数十年に渡ってビジネスで重要な集客チャネルの役割を担ってきました。その重要性は今なお増しており、企業のメール配信数は毎年最高数を更新し続けていて衰える様子がありません。メールマーケティングは1ドルのコストに対して42ドルの効果をあげており、他のデジタルマーケティング手法と比較しても、4倍から10倍の費用対効果がある手法であると考えています。 しかし、メールはそもそも受信ボックスに届かないと読まれませんし、メールの到達率はとても複雑な仕組みで成り立っています。そこで、本日のセミナーでは、その仕組みの理解に役立てていただくための基本的な部分を解説していきます。 到達率とは何か?(今回の記事) 受信者のエンゲージメントがメールの振り分けにどう影響するか? 到達率とは何か?-What is Deliverability?-...
September 28, 2020