ある日突然メルマガ担当になったら、
「どんな準備をしたら良いのか?」
「何を書いたら良いのか?」
と、途方に暮れてしまうかもしれません。

そんなときのために、読者のリストやコンテンツ企画からメールデザインそして配信後までをカバーする、11STEPでゼロから本格的なメルマガ配信を行うまでの手順をまとめました!ぜひブックマークして、必要になった時にお読みください。

はじめての方はもちろん「今はなんとなくメルマガを送っているだけになっているので、運用を立て直したいなあ」という経験者の方にもお役に立つはずです。

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第1章:メルマガの目標を決める

まずは「だれに、どうしてほしくて、どんなメルマガを送るのか」を整理します。メルマガ配信の正解は企業によって異なりますので、はじめに道標を用意しておかないと、いざ作業をするときに困ってしまうのです。

STEP1.メルマガの読者像を書き出そう

読者像の例

どんな人たちに向けてメルマガを書いていくのか、自社の顧客や読者の中心となる人物像はどんな方々か?を考えることから始めましょう。

年齢や性別、職業や住んでいるエリアなどの客観的情報をもとにした、シンプルなもので大丈夫です。以下の点についてイメージを書き出しておくと、あとの作業で迷いが出ません。

・どんなことを知りたいと思っているか
・どんな文体やデザインが好まれるか
・何時頃にメールを読むか
・PCとスマホどちらで読むことが多いのか
・どんな頻度でメールを送るのが好まれるか

✅迷ったら参考に:メルマガを読むのはどんな人?読者像(ペルソナ)のつくり方とは?

STEP2.読者に何をしてほしいのか書き出そう

読者にあなたのメルマガを読んで「何をしてほしいのか?」を書き出してみましょう。

(例)
・商品やサービス深く知ってほしい、購入してほしい
・Webサイトに載せた情報を読んで欲しい
・セミナーやイベントに申し込んで欲しい
・店舗や施設に来てほしい
・定期的に自社のことを思い出してほしい、長く愛着を持ち続けてほしい

次に大切なのは、書き出した「○○してほしい」に数字で目標を付けてあげることです。

(例)
・開封率〇〇%
・メルマガ配信週の売上〇〇%UP
・メルマガ経由のアクセス〇〇件
・メルマガ経由のセミナー申込者〇〇人
・メルマガで特集した商品の問い合わせ〇〇件

目標をつけると企画のイメージが膨らみやすくなります。
「どれくらい効果があるとメルマガを続ける意義がありそうか?」と考えてみましょう。

STEP3.メルマガの法律を確認しよう

法律違反にならないように「特定電子メール法」を必ずチェックしておきましょう。
大きくはこの3点がチェックポイントですね。

・配信先リストは事前に承諾を得たものでなければいけない
・メルマガには配信停止リンクを掲載し、受信拒否された後はメールを送ってはいけない
・メルマガには送信元情報を載せなければいけない

メルマガをはじめる上でとても大切な法律なので、是非こちらの記事もお読みください。

✅「特定電子メール法」の詳細は:メルマガで法律違反になる前に!「特定電子メール法」を押さえて宣伝・広告メールを配信しよう

STEP4.メルマガの配信先リストをつくろう

次はリストをつくる作業に入ります。

まずはメルマガを送る先のメールアドレスをまとめたリストを作りましょう。考えなければならないのは、リストが社内のどこにあるのか?と、今後どうやって更新していくのか?ということです。アドレスの取得方法は、前述の「特定電子メール法」を遵守しましょう。

次はデータの項目を決めます。

(1)最低限必要なのは「メールアドレス」
最低限「メールアドレス」だけあれば配信できるので、他の情報は自社のメルマガに必要かどうか考えましょう。

(2)「名前」は必要か
メルマガ内にお客様の個人名を入れたい場合は「名前」も登録する必要があります。配信後のレポート画面で名前を見たい場合も登録するといいですね。

(3)リスト分けをしたいなら情報が必要
何らかの属性でリストをセグメントする場合、その情報も必要になります。例えば、地域ごとにメールを送り分けする場合、リストをセグメントするためには「都道府県」などを登録します。

✅迷ったら参考に:セグメントしたメール配信でエンゲージメントアップ!セグメント要素と事例を紹介

リストができあがったら、次回以降どうやってリストを更新していくのかを考えます。たとえば、「週に1回新しいリストを追加する」とか、「月に1回名刺をデータ化して追加する」「ウェブサイトにメルマガ登録フォームを置く」などと決めておきましょう。

第2章:コンテンツ企画を立てる

ここまでできたら、いよいよ送るメルマガに何を書いていくのかを考えましょう。

STEP5.メルマガで送るコンテンツを決めよう

STEP1でイメージした読者は、何を読みたいと思っているか?その一方で、自分たちが提供できる情報は何があるか?両軸から考えて、ぴったりのコンテンツを探します。この時点で、おおまかな構成案と、数回分のコンテンツ予定ができているとベストです。

メルマガで送るコンテンツ案

✅詳しい方法は:ネタ出しどうしてる?メルマガコンテンツの基本的な作り方

他社のメルマガにもヒントが隠れているはずなので、同業のメルマガはなるべく購読してみましょう。
また、世間一般のメルマガによく載っている定番要素も参考になります。

✅迷ったら参考に:コンテンツ要素の定番20個を調査!メルマガには何を載せるべき?

STEP6.メルマガを送る時間・曜日・頻度を決めよう

配信内容を決めたら、同時に、どのくらいの頻度で送るかも決めておきましょう。

✅迷ったら参考に:メルマガの頻度は月に何回がいいの?他社平均と最適なペースの見つけかたは?

また、メールを送る曜日や時間も決めましょう。配信時間を決めるには読者の生活スタイルを考えると良いです。

✅迷ったら参考に:メルマガを配信する時間と曜日の”正解”は?読者の行動時間と調査データから仮説を立てよう

✅迷ったら参考に:読者像の生活時間や使用デバイスに合わせた配信を

第3章:メルマガの作り方がわかる・配信できる

実際の作業に入っていきます。

メルマガ配信システムを使う場合は、これまでに立てた企画が実現できるかを考えて選びましょう。

STEP7.配信システムにリストを登録しよう

メルマガ配信システムにリストをアップロードしましょう。

ただし、存在しないアドレス宛に大量のメールを送ってしまうと、あなたのドメインの評価が下がってしまうので気をつけましょう。
紙にアドレスを書いてもらって手打ちしたようなリストを使う場合や、社内に何年も前から保管してある古いリストを使う場合は要注意です。リストについて不安があるなら、こちらの記事を読んでおきましょう。

✅手打ちのリストや古いリストを使うなら:自社ドメインの信頼性を守るために、メーリングリストは初めての配信前にチェックしよう!

STEP8.メールをつくろう

ここでやっと、実際のメールデザインを作り始めます。
これまでのSTEPで読者像やコンテンツについて考えてきたので、とても良い骨子が出来ていると思います。

デザイン経験が無い方のために、デザインのコツをまとめた記事がこちらです。

✅迷ったら参考にデザイン初心者でも90点レベルのメルマガを作れる6つの思考プロセスとは?

画像やボタンを使ったWebデザインメールにするか、あえて装飾を使わないテキストデザインメールにするか迷う方もいると思います。そのときはこちらの記事をご覧ください。

✅迷ったら参考にテキストメールとHTMLメールの違いとは?メルマガにはどちらが向いているの?

STEP9.テストメールを送ろう

メールとリストが用意できたら、実際に配信する前に「内容に誤りはないか」「リンクは正しく動くか」「デザインは崩れていないか」などをチェックしておきましょう。便利なチェックリストをご用意していますので、ぜひ活用してください。

HTMLメールの配信前チェックリスト!初心者から上級者まで忘れたくない17項目

第4章:レポートの活かし方がわかる

STEP10.配信後はレポートを確認しよう

メールマーケティングは、メルマガを配信して終わりではありません。ステップ2で決めた目標数値は果たして達成できたでしょうか?開封率やクリック率などのレポートを確認しましょう。

✅迷ったら参考に:開封率?クリック率?メルマガ効果測定で追うべき指標とは

STEP11.数字を改善しよう

レポートの数字を見て「もっと良くしたい!」と思ったら、次回以降のメルマガ施策に活かしていきましょう。Benchmark Emailでは今お読みになっているブログを中心として、YouTube動画やTwitterでもメルマガ改善方法を紹介しています。

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こういった情報を活用して、日々メルマガの成果を上げていってください!

*本記事は、2021年3月に公開した記事をアップデートしたものです。

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著者情報:

by 山本 美智