目次
メルマガのクリック率とは?
クリック率とは、「開封されたメール件数のうち、1箇所以上のリンクをクリックされた割合」のことです。最初にクリック率の計算方法や、指標から分かることについてご紹介します。
クリック率の計算方法
一般的には、以下のような計算式で算出されます。
メルマガのクリック率 =(クリックが発生したメール件数➗開封されたメール件数)×100(%)
例えば、送信したメールのうち1,000件が開封され、そのうち50人がクリックした場合、クリック率は5%となります。この指標は「開封に対するクリック率」「クリック反応率」とも呼ばれています。
クリックの判定方法について
メール配信システムから送られるHTMLメールには「トラッキングリンク」方式が使われています。読者がメール内のリンクをクリックすると、まずトラッキングサーバーにアクセスし、そこでクリックが記録された後に、目的のウェブサイトにリダイレクトされます。この記録を元に、HTMLメールのレポートではどのリンクが誰によってクリックされたかが分かります。
開封率やコンバージョン率との関係
開封率・クリック率・コンバージョン率には以下のような関係があります。
最終目標である「コンバージョン件数」を最大化するためには、クリック率だけではなく、開封数を最大化することも欠かせません。開封率を改善したい方は以下の記事をご覧ください。
メールを開封されたあとに、本文で購読者の興味を引き、次のステップへ誘導できているかを評価できるのがクリック率です。実際は様々な要素が絡みますが、単純化すれば「メール本文」への評価が最もよく現れるのがクリック率だと言えるでしょう。
送信に対するクリック率 =(クリックした受信者数➗送信したメール件数)×100(%)
これは「開封率」と、本記事で扱う「開封に対するクリック率」を総合した結果を測ることができる指標です。細かい分析を行うためには、「開封率」と「開封に対するクリック率」をそれぞれ分析・対策することをおすすめします。
それではクリック率に影響を与える要素別に、パフォーマンスを最大化する方法をお伝えしていきます。
1. 読者のニーズに合ったテーマで配信しよう
クリック率に最も大きな影響を与える要素は、取り扱っているテーマです。テーマが読者にとって有益と思えるものであれば、自然とクリックされやすくなります。例えば、当社でもニュースレターを様々なテーマで配信していますが、その回のテーマによっては5ポイント以上の差が開くことがあります。
メルマガ購読状況調査によると、以下のような情報を期待してメルマガを購読する方が多いようです。
このようなデータも参考にしつつ、読者の関心やニーズを分析してテーマを選びましょう。
・ 過去のメルマガで、開封率の高いテーマやクリック数の多いコンテンツを確認する
・ SNSを運用している場合は反応の良かった投稿をチェックする
・ Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで人気のあるテーマをチェックする
・ お客様と関わりの多い部署に、お問い合わせの多い内容を聞き込み
・ 読者にアンケートを取ってみる
2. 配信時間と曜日は読者のアクションに合わせて
配信したメールが開封されやすいのは、仕事用アドレスでは12時〜15時、プライベート用アドレスでは21時〜23時という調査結果があります。
ただしクリック率を向上させたい場合は、購読者がクリックした先のコンテンツを見たり、商品を購入したりしやすい時間についても考慮したいところです。自社サイトのアクセス解析や、購入履歴、予約履歴を参考に、購読者がアクションを起こしやすい時間帯や曜日に配信を行ってみると良いでしょう。
配信時間と曜日の決め方を詳しく知りたい方は、以下ブログ記事をご覧ください。
メルマガを配信する時間と曜日の”正解”は?読者の行動時間と調査データから仮説を立てよう
3.構成とデザインでクリック率を高めるテクニック
当社調査によるとメルマガを読む時間は「1通あたり1分以内」という方が8割とのことで、短い時間で読んでもシンプルで何が書いてあるか理解しやすいことが大切です。
この章では、読みやすくクリックをしやすいメルマガ作成のポイントをお伝えします。
構成とデザイン① コンテンツごとに見出しをつける
見出しによって情報を整理すると、読みやすいメルマガになります。
そこで、メールを作成したら以下の2点をチェックしましょう。
✔️掲載しているトピックごとに見出しがついているか
✔️見出しのフォント・色・大きさ・太さは統一されているか
見出しのデザインは「大きな文字・太文字」にするとわかりやすいですよ。
大見出し・中見出し・小見出しなどいくつかの階層を分ける場合は、階層ごとに統一しましょう。
構成とデザイン② 掲載数と掲載順を工夫する
適切なコンテンツや商品の掲載数は、メルマガの性質や目標によって異なりますので、掲載数を変えたA/Bテストをおすすめします。
例えば当社が配信するBtoBニュースレターでは、コンテンツ数が少ないほうがクリック率やブログアクセス数が良いという傾向があります。いっぽうでファストファッションや日用品の通販など、多くの選択肢を見せた方がクリックや購入に繋がりやすいケースもあるでしょう。
もし複数のコンテンツを掲載する場合は、以下のように工夫しましょう。
✔️どれか1つのコンテンツが選ばれると想定する
サイト遷移後にメールに戻る人は少ないので、1人の読者につき1箇所をクリックしてもらうことをゴールに設定します。どうしても読者に見てほしい注目コンテンツがある場合は、その1テーマのみで配信をするとクリックを集中させることができます。
✔️件名と冒頭のコンテンツを一致させる
メルマガを開封する際には件名を参考にするという読者が約半数ですので、ファーストビューに件名のコンテンツを置いておくと、スムーズにクリックへ誘導できます。
✔️人気のコンテンツは上部に掲載する
メールの下部は読まれにくくなるため、クリックされやすい人気コンテンツは上に配置しましょう。
✔️1コンテンツあたりの縦幅を短くする
縦幅を減らし、1スクロール分の画面に掲載されるコンテンツ数を増やします。説明文をシンプルにするか、カラムを使うこともおすすめです。
構成とデザイン③ CTAのデザインと置き方
CTA(Call-To-Action)とは読者を行動へ導く仕組みのことで、メールではクリックするためのリンクを指します。
✔️ボタンリンクを使う
CTAデザインはいくつか種類がありますが、メール内で最もクリックされやすいのはボタンリンクです。多くのHTMLメールエディタで簡単に作成できるのも魅力です。
✔️ファーストビューにCTAを置く
メールの冒頭ほど、読んでいる読者が多く、読者の関心も高まっている状態です。スクロールしなくても見える範囲(ファーストビュー)にCTAを入れると、クリックの数を多く取れます。
✔️画像+説明文+ボタンを組み合わせる
画像を効果的に配置すると、視覚的なインパクトを与えられてクリックを促進できます。とくにこの形式では、画像で引きつけ、説明文で興味を高め、クリックしたくなるボタンを配置することでクリック率の向上が期待できます。
こちらの記事では、CTAについてより詳しく解説しています。
クリック率UP!メルマガのCTAを目立たせるデザインや場所、言葉選び
4.セグメント配信を行おう
読者層が幅広い場合は、より読者のニーズとマッチしたメルマガを届けるために、リストをセグメント化すると良いでしょう。
例えば以下のような読者の性質によって配信する内容を最適化すると各メルマガの効果アップに繋がります。
・性別、年齢層
・来店回数、購入回数
・顧客のステータス(名刺交換をした方、資料請求までした方、契約済みの方など)
・契約中のプラン(無料プラン、有料プランなど)
・前回配信したメルマガの開封/未開封
クリック率を測定するならメール配信サービスを使おう
メルマガの開封率を測定したい場合は、メール配信サービスがおすすめです。
「Benchmark Email」は、クリック率を手間なく確認できるレポート機能や、クリック率をさらに向上させるのに役立つ機能が豊富なメール配信サービスです。
開封率に関連した機能をいくつかご紹介しますので、気になる機能があればまずは無料トライアルをお試しください。
無料トライアルは月3,500通まで無料で配信でき、期間無制限でご利用いただけます。
便利機能① レポートでクリック率や詳細を確認
Benchmark Emailでは、クリック数やクリック率はレポートで簡単に確認が可能です。それだけではなく、クリックした人が誰なのか、どのリンクがクリックされたのかといった詳細もわかります。
クリックマップ機能では、どのリンクがクリックされているのかがパーセンテージで表示されます。
便利機能② 画像の編集機能と無料素材が豊富
ドラッグ&ドロップエディタは画像を入れるのが簡単で、大きさや色も調整できます。
また無料素材が数百万点以上用意されており、検索して見つけた画像をそのままメールへ入れられます。
画像を自分で作成するときは、オンライングラフィックツール「Canva」との連携機能を使えばスムーズに画像作成や編集ができます。
便利機能③ CTAボタンの作成が簡単
ドラッグ&ドロップエディタの「ボタンブロック」を使えば、簡単にCTAボタンを作成できます。色やデザインも自由に設定可能です。
また「ECブロック」を使えば、画像+説明文+ボタン形式を簡単に作成できます。
便利機能④ デザインや構成に迷った時はA/Bテストを
デザインや構成で迷った際は、A/Bテストを活用するのがおすすめです。A/Bテストを行うことで、直感に頼ることなく正確な答えを見つけることができ、メルマガ改善を効果的に行うことができます。
当社のニュースレターでデザインや構成のA/Bテスト検証を行った際の記事もありますので、気になる検証テーマがあればご覧ください。
A/Bテスト機能を使った検証記事:
メールマーケターYurikoの挑戦「ボタンデザインを変えるとクリック率は上がる?」編
メールマーケターYurikoの挑戦「メルマガのコンテンツ数を減らしてみた」編
メールマーケターYurikoの挑戦「メルマガのコンテンツ数を3倍に増やしてみた」編
A/Bテストについての詳細はこちら:
A/Bテストを使ってみよう!比較すべき項目や注意点、必要なサンプル数は?
※A/Bテスト機能は、Proプラン以上でご利用いただけます。
クリック率をもっと上げたい!という方は、ぜひBenchmark Emailで効果的なメールマーケティングを行っていただければ幸いです。
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