こんにちは!Benchmark Emailメールマーケティングアドバイザーの山本と申します。これまで100社様のご相談に乗ってきた経験から、これは特にみなさまとシェアしたいな、と感じたことをブログでご紹介しています。
今回は、意外と深い「メルマガ配信前にチェックしたい項目」のお話です。
これからメルマガ配信をはじめる方はもちろんですが、見落とされがちな項目もありますので、経験者の方もこの機会に見直しをおすすめします!
目次
初心者はもちろん、経験者にも意外な罠が!?
相談会で感じたのは、長く配信経験があるメルマガ担当者様でも、意外と見落としがちなポイントがあるということでした。今回は「基本のチェックリスト」「経験者も見落としがちなチェックリスト」「配信直前のチェックリスト」の三つに分けてご紹介しますが、中級者の方は「経験者も見落としがちなチェックリスト」という項目をぜひご確認ください。
ちなみに本記事の最後にはチェックリスト一覧を用意していますので、コピー&ペーストで使っていただくと便利です。
さっそく「基本のチェックリスト」から確認していきましょう!
なお、Benchmark Emailの操作において不安がある場合はこちらの運用チェックリストも合わせてお使いください。
ユーザー資料:運用チェックリスト 〜アカウント作成-メール配信-レポート確認まで〜
基本のチェックポイント
日付やテキスト・画像に誤りはないか
✅ テキストに誤字・脱字がないか
✅ 日付や曜日に誤りはないか
✅ コピー元の古い内容が残っていないか
はじめにチェックしたいのは誤字・脱字がないこと、そして日付や曜日に誤りがないことです。コツとしては書き上げてすぐではなく時間を置いてから確認すること、そして別の人に確認をしてもらうことです。
また、過去のメールデータのコピーをもとにして作成した場合は、古い内容が残っていないかチェックしましょう。
リンクは正しく動くか
✅ 文字リンク、ボタンリンク、画像リンクをクリックして正しく遷移するか
✅ ロゴやSNSアイコンにリンクを設定しているか
✅ 直貼りしたURLにもリンクを設定しているか
✅ Google Analyticsを使う場合は、パラメーターを正しく振っているか
設置したURLを間違えたり、ただしくコピー&ペーストができていなかったり、画像にリンクを入れるのを忘れてしまうこともあります。とくに忘れがちなのは、メールのヘッダーに設置したロゴに自社サイトへのリンクを貼ることや、フッターなどに入れているSNSアイコンのリンク先です。少々面倒くさくても、すべての画像やリンクをクリックして確かめ、可能であれば複数人でチェックしましょう。
ちなみに、ハイパーリンクを設定せずにURLの直貼りで済ませるのはもったいないので、URLの文字に対してもリンクを設定しましょう。
イメージしにくい方もいるかもしれませんが、このような違いです。
メールクライアントによってはURLを自動検知する機能があり、直貼りでもクリッカブルになる場合もありますが、そのままただの文字として表示されてしまうメールクライアントもあります。またメール配信システムによっては直貼りではトラッキングが働かないため、クリック数がレポート計測されない場合があります(Benchmark Emailもそのひとつです)。
なお、Google Analyticsで効果計測を行う場合は、URLにパラメーターをつけておく必要があります。Benchmark EmailではGA連携機能がありますので、これをオンにすることでsource, medium, campaignのパラメーターをすべてのURLに自動で振ることができます。
パーソナライズ機能は正しく設定されているか
✅パーソナライズ機能を設定した部分は、情報が正しく表示されるか
メールの途中に法人名や名前などの顧客情報を自動挿入する「パーソナライズ機能」を使っている場合は、自分にテストメールを送って情報が正しく表示されているか確認しましょう。
経験者も見落としがちなチェックポイント
どの受信環境でもデザインが正しく表示されているか
メールの表示は、受信環境によって微妙に(ときには大きく)変わるということを知っておきましょう。この3点をチェックしておくと安心です。
✅ PCとモバイルの両方で見て問題がないか
✅ Gmail、Outlookといったメールクライアントごとの表示に問題はないか
✅ ダークモードでも読みやすいか
たとえばBenchmark Emailのニュースレターはこのように見え方が変化します(画像クリックで拡大)。
閲覧環境によるメールの見え方の違い
PC(Gmail Chrome)
PC(Outlook.com [Chrome] )
モバイル(iPad [Retina] )
モバイル(iPhone 12 [iOS 14])
モバイル(Android 6.0)
モバイル(Gmail App [Android 10] Dark)
初めてメルマガを送るときや、デザインをリニューアルしたときは、表示に問題がないか丁寧に検証することをおすすめします。
このときメールクライアントごとの表示確認をするサービスを使うと、簡単に複数の環境での表示をチェックできるので便利です。逆に、表示確認のサービスを利用しない場合は、PCならとりあえずGmailとOutlook、スマホならiOSとAndroidでどう見えるかを確認する程度でいいかと思います。
2回目以降の配信では、1回目の配信レポートを見て、自社のメルマガ読者が多く使っているメールクライアントやデバイスの上位1つ2つくらいを把握しておき、それで確認をするのがコストパフォーマンス的に良いと思います。
ちなみにGIF動画を配信するときは、その動きもチェックしておきたいところです。
✅ 受信ボックスで、GIF動画は問題なく動くか
GIF動画として送っても、一定以上のサイズを超えるとメールクライアント側が静止画にしてしまう場合があります。特にOutlookは注意が必要なようです。Benchmark EmailではGIF動画については1枚あたり200KB以下に抑えることを推奨しています。
関連FAQ(サポートページ):GIFアニメをメールに使用することはできますか?
また、崩れやすいメールデザインの場合や、画像やGIF動画が正しく表示されないと成立しない構成の場合は、冒頭に「正しく表示されない場合はこちら」というWeb版へのリンクを置いておくと、万が一の場合にWebブラウザでメールを読んでもらえるのでリスクヘッジになります。
受信ボックスで件名を見たときに開きたくなるか
✅ 操作画面だけではなく、受信ボックスで見ても魅力的な件名か
送信元・件名のチェックは受信ボックスで行うことをおすすめします。
編集画面
受信画面
Gmail(Chrome)で受信したとき
Apple Mailで受信したとき
同じ件名でも見え方が変わりますので「受信ボックスに届いたとき目立つだろうか?」という検討がしやすいと思います。「いい件名だと思ったけど、長すぎて後半のアピールポイントが見切れているな」なんて気が付くことも多いです。
最近はメールクライアントが受信時に通知を出すものもあるので、そこでキャッチーに感じてもらえるかという視点で見てみると、さらに良いアイデアが浮かんだりします。
件名の付け方はこちらの記事も参考にしてください。
関連記事:開封率が上がる件名とは?『ザ・コピーライティング』から学ぶ見出し作成ルール
配信直前のチェックポイント
プレーンテキスト版を編集しているか
HTMLメールでメルマガを送るときは、どのような受信環境でも読めるように、プレーンテキスト版とのマルチパート配信を行うことでより多くの受信者の方にコンテンツを届けることができます。
左:HTMLメール 右:同時配信するプレーンテキスト版
HTMLメールの内容が確定したら、最後にプレーンテキスト版も最新の内容になっているか確認しましょう。
配信先リストと配信時間に誤りはないか
最後に、配信先のリストと配信時間に誤りがないかを確認しましょう。
チェックポイントのまとめ(リスト形式)
最後に、この記事でお伝えしたチェックポイントを一覧でお見せしますね。
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内容について
✅ テキストに誤字・脱字がないか
✅ 日付や曜日に誤りはないか
✅ コピー元の古い内容が残っていないか
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リンクについて
✅ 文字リンク、ボタンリンク、画像リンクをクリックして正しく遷移するか
✅ ロゴやSNSアイコンにリンクを設定しているか
✅ 直貼りしたURLにもリンクを設定しているか
✅ Google Analyticsを使う場合は、パラメーターを正しく振っているか
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パーソナライズ機能について
✅パーソナライズ機能を設定した部分は、情報が正しく表示されるか
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表示について
✅ PCとモバイルの両方で見て問題がないか
✅ Gmail、Outlookといったメールクライアントごとの表示に問題はないか
✅ ダークモードでも読みやすいか
✅ GIF動画は動くか
✅ 画像が重要なデザインの場合は、Web版へのリンクをおいているか
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件名について
✅ 操作画面だけではなく、受信ボックスで見ても魅力的な件名か
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配信直前
✅ プレーンテキスト版を編集しているか
✅ 配信先リストに誤りはないか
✅ 配信時間に誤りはないか
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こちらのチェックリストをもとに、自社用のチェックリストを作ってみてください!
*本記事は、2021年2月に公開した記事をアップデートしたものです。