こんにちは、コンテンツ担当の伏見です。
今回はメールマーケティング担当者がもっとも気になるであろう、業界別メールの開封率、クリック率平均についてご紹介します。

※同テーマの最新版はこちらメルマガ平均開封率レポート【2019年度版】

業界別に見る、メールの平均開封率&クリック率&エラー率

業界や業種、顧客との距離感やメールの内容などメール配信の結果に影響しうる要素は様々あると思います。しかし、ふと「ところで私が行っているメール配信の効果ってどうなんだろう?」と考えた時に指標になるものが欲しいものですよね。
以下はアメリカにおける2016年業界別開封率平均値を示した表です。

名称未設定1出典元:The best email statistics sources to benchmark open and clickthrough rates for your email campaigns in the UK, US, Europe, Asia-Pacific including Australia

ご自身の開封率やクリック率と比べてどうですか?過去のブログで公開したデータと比較すると、ほぼすべての業種で開封率が大幅にアップしています。

ビジネスにおけるメール活用そのものが2013年と比べて習慣化されてきていること、またECサイトやブランドからデザインの凝ったメルマガを受け取ることが以前にも増して、当たりまえになってきていることが伺えます。

そしてこのチャートで合わせて注目して欲しいのが「ソフトエラー」「ハードエラー」という項目です。

それぞれは以下のようなものです。

  • ソフトエラー: 一時的な理由によるエラー。例:)「メールボックスの容量超過」「セッションエラー」「一時的なサーバーエラー」
  • ハードエラー: 永久的な理由によるエラー。例:)「退職や部署変更に伴いアドレスがもう使われていない」「アドレスを打ち間違えている」

是非この機会にメールの配信エラー率も確かめてみてください。エラー配信が多いのはリストが古いことが主な原因です。古いリストには何年も連絡をとっていなかった人など、情報が更新されていない可能性のアドレスが多く含まれています。

この様にエラーとなるアドレスを多く含む配信を繰り返すことで配信元アドレスのドメインの評価が下がり、その後のメール配信において届くはずのメールまでも届かなくなってしまいます。これでは何のためにメールを作成しているのか、わからなくなってしまいます。

実はメール配信においてもっとも大切なのがこのリストの運用なんです!

上記のグラフでもハードエラー平均値が1%未満という業界がほとんどです。もしご自身の配信でハードエラーが1%以上のある場合、是非一度リストの整理を行ってみましょう。

関連記事:

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エラーメールアドレスの管理について
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・Kickboxを使って配信前に使えないアドレスを簡単にチェック

受信端末ではiPhone利用が一番

2017-03-15_1919出典元:Email Client Market Share

上記はアメリカのメールマーケティング会社Litmusが公開している2017年2月1日〜2017年3月 1日までに配信された全世界でやり取りされている11億7,000万通のメールを対象に、Litmusが独自に集計しまとめたデータです。

これによるとiPhoneを利用したメールのやり取りがもっとも多く全体の31%となっています。先日公開した「これさえ読めば丸わかり!2017年メールマーケティングトレンド」でも紹介しましたが、iOSでHTML5ビデオのサポートが再開するなど、今後ますますスマホ(特にiPhone)受信を意識したメールの作成が重要になっていくものと思われます。

オートメーションメールが効果的

こちらも2017年メールマーケティングトレンドブログでご紹介しましたが、受信したメールに対して行われたアクション(例えば開封や、特定のリンクをクリック)をトリガーに、その後各購読者に合った内容のメールが自動で送られるというものです。

Superofficeのまとめによるとオートメーションメールの配信では以下のようなデータが表れています。

  • 平均開封率は49%
  • クリック率は通常のメールの2倍
  • 利益率は通常メールの4倍

こういった効果をもっとも感じられるものがEコマースです。例えば、カゴ落ちしたユーザーに対して、1時間後にメールでお知らせすることで取りこぼしを減らすことにもつながります。

さいごに

実際に自身のメール配信の効果がどのくらいなのか、改めて検証してみてください。またどんなに優れたコンテンツをメールで配信していても、開封してもらわなくては始まりません。

最後に開封に役立つ関連コンテンツをご紹介します。このブログがメール配信の費用対効果を検証する材料になればと思います。それでは、伏見でした。

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by Benchmark Team