Benchmark Emailでは、メール配信システムに加え、ユーザー企業様がスムーズに運用を開始するための導入支援や、より効果的に利用していただくための活用支援サービスを提供しております。
今回は、大胆な柄や色使いやデザイン性の高さが特徴のアパレルブランド「シアタープロダクツ」様に、Web戦略立案~コンテンツ制作~運用サポートまでを行うBenchmark Email認定パートナー企業、ミヂカナ株式会社の一戸健宏が、活用支援のコンサルティングを行わせていただきました。
目次
担当者インタビュー:活用支援を受けた背景
メールマーケティングの担当者でありシアタープロダクツでプロジェクト・マネージャーを務めている山本様に、Benchmark Emailの導入に至った経緯やいざ使い始めてからの悩みなどお話をお伺いいたしました。
弊社が、1年前に自社ECをはじめて、やっと運営にも慣れ始めSNSやメールマガジンと連動してもっと効果的な売上をだしたい、と思っていたタイミングでお声掛けいただきました。
売上をだしたい、とは思っていたのですが、日々の業務に追われなかなかメルマガの効果的な施策へのリソースを避けない中で、ぜひプロの方から勉強させていただきたく、今回取り組みをさせていただきました。
コンサルティングにあたってまずは現在の利用状況、運用フローなどをヒアリングをさせていただいたところ、メールマガジンの作成や配信といったBenchmark Emailの基本的な使い方は問題無いものの、配信結果である開封率やクリック率などを見ても、メールマガジンの成果が出ているのか、その良し悪しの判断がつかないというお悩み、課題がありました。
効果測定でメルマガの成果のその良し悪しを判断する
Benchmark Emailでは配信したメールマガジンの配信結果を、
- 開封数
- エラー件数
- 未開封
- クリック数
などの視点から管理画面から簡単に確認することができますが、シアタープロダクツ様のヒアリング時に見せていただいた配信結果は以下のとおりでした。
重要な指標である開封率(メール開封数)が約35%、クリック率(リンククリック数)が約11%という結果が出ていますね。指標の水準は国や業種、対象となるユーザーの主なデバイスなどにも依存します。当ブログでは先日業種別のメルマガの平均的な成果についてレポートを掲載しました。
2018年業種別メールの平均開封率レポート
(最新版はこちら:メルマガ平均開封率レポート【2019年度版】)
このレポートから判断するに、シアタープロダクツ様の配信結果は極めて良好といえますね。ではなぜ良好な結果が出ているのか。理由として主に以下のようなことが考えられます。
- メルマガのデザインがよかった
- メルマガのコンテンツ自体がよかった
- 配信のタイミングがよかった
- 配信者対象者の質がよかった
シアタープロダクツ様のメルマガは良質な商品を紹介する雰囲気を重視した綺麗なメールマガジンであり、ブランドのファンが新作情報などを楽しめる読み物であるともいえます。また、配信の対象者には交流の深い同業パートナーや実際に店舗でお買い求めいただいたお客様など、”質の高い”ユーザーが多いことが見受けられました。
成果を大いに左右する配信対象者の質とは
配信対象者の質、と表現すると少し問題のある表現かもしれませんが、ブランドに対する興味関心の強さ、モチベーションの高さと同義です。
メルマガはSNSと同様に手軽に配信を受けることができます。そのため「気にはなっているけどまだ購入意欲は沸いていない。とりあえずフォローしておく」といった関心度の配信対象者も当然ながら多く含まれます。配信対象者の母数が大きくて、配信する側に熱量があれば必ず成果が出る、というわけではないところが難しいところですね。配信対象者の属性を認識し、それに合わせて内容を吟味する必要があります。
メールマーケティングの戦略では、配信対象者をどのように獲得するかが極めて重要です。
さて、では「良質な配信対象者を獲得しており、開封率もクリック率も良い」シアタープロダクツ様のメルマガは、もはやテコ入れする必要が無い、コンサルティング泣かせの既に良くできているメールマガジンであるということで話が終わってしまうかというと、実はそうではありません。
正確には「まだ成功していると判断することができない」状態でした。それはなぜかというとメルマガから先の動きを捕捉できていなかった点にあります。
効果測定はメルマガの中だけでは終わらない
多くのメールマガジン配信者は配信自体を目的としておらず、メールマガジンを配信することによって「商品を購入したり」「会員登録をおこなったり」「サービスを利用したり」など、ユーザーのアクションを目的としていますね。
そしてそのアクションは、ユーザーがメールマガジンを開封して、コンテンツをクリックして、Webサイトに移動した先からが本番になります。つまりメルマガ本来の目的であるユーザーのアクションの成果は、Benchmark Emailの管理画面上だけでは最後まで見届けることができません。
そこでBenchmark Emailでは、配信したメールマガジンの成果とその先のWebサイトの成果を紐づけるために、「Google Analytics」と連携する機能が備わっています。
設定画面の「トラッキング」の項目において「Google Analytics連携」をオンにして、「Google Analytics用タイトル」を入力しておくことで、配信した際のメルマガの成果がGoogleAnalyticsのキャンペーンとして連携できるようになります。
ではGoogleAnalyticsのキャンペーンと連携できると、どのような効果測定が可能になるのか。
次回の記事では、メールと、誘導先のWebサイトの双方の視点から効果測定をすることが、メールマガジンをより効果的に活用できることをご紹介いたします。
(第2回)メルマガの先にあるゴールを意識する!活用支援事例:シアタープロダクツ様
株式会社シアタープロダクツ 様のご紹介
「ファッションがあれば世界は劇場になる」をブランドコンセプトとし、エンターテイニングでパフォーマンスの強いプレゼンテーションが特徴。服の製作から販売までの全過程を「演出」と捉え、服そのものから着る人の時間・空間までもプロデュースすることに拘る。
公式webサイト
http://www.theatreproducts.co.jp/
オンラインショップ
http://shop.theatreproducts.co.jp/
執筆者:一戸健宏(ミヂカナ株式会社)について
Web制作会社でディレクターとして長く勤めた後、全国展開の小売事業会社にてWeb戦略およびEコマースのマネージャーへ転身してプランニングから効果測定やグロースハックまで幅広い業務を受け持った。その後、制作サイドとクライアントサイドの両サイドを実体験している経歴を活かし、両サイドに対して「身近な存在となること」をテーマの一つとして、2017年12月、ミヂカナ株式会社を設立する。
ミヂカナ株式会社
https://mijikana.jp/
またWeb制作会社時代に培ったディレクションやCMS「WordPress」のノウハウを活かし、書籍の執筆や講演などもおこなっている。
■先着10名までのBenchmark Emailユーザー限定のワークショップを開催いたします
「メルマガから始めるEC戦略ワークショップ」 – 20184/17
https://mijikana-benchmark.peatix.com/
Benchmark Emailをご活用いただいておりますユーザー限定で、メールマガジンを活用してWebサービスやeコマースで成果を上げるためのノウハウを、Web制作の専門家であり事業会社にてWeb戦略マネージャーの経験を持つBenchmark Email認定パートナーが解説いたします。
■その他のワークショップの開催予定
「PDCAを実現するECサイトディレクション初級講座」 – 定期開催
https://67.org/ws/workshop/detail/0137pdca.html
EC案件を担当するWebディレクターや企業でEC部門を担当するマネージャー、双方に必要とされる「ECサイトで抑えるべき全体像」を学び、ECサイトには「何が必要なのか」「どうすれば良いのか」を考えるための判断材料を学んでいきます。
■書籍執筆の実績
『現場のプロが教えるWebディレクションの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール2』2014年(共著)
『プロが選ぶ WordPress優良プラグイン事典』2013年(共著)
『「公式ディレクトリ掲載テーマ」で学ぶ WordPressサイト制作入門』2013年(単著)
『WordPress 3.x スタートアップガイド』2012年(単著)